有限会社七宝興産は昭和48年に設立され、以来、プラスチック製品の製造を通じてお客様のモノ作りをサポートしています。
豊富な経験と高度な技術を備え、近年では自動車やエアコンなどの幅広い生活に密着したプラスチック製品を製造し、事業規模を拡大しています。
「モノ作りで未来をつなぐ」を企業ビジョンとしており、お客様の製品開発や製造プロセスにおいて、一翼を担えることを誇りとし、様々な取引先との協力を通じて、お客様に高品質かつ信頼性のある製品を届けることを目指しています。
どのような相談をしましたか?
射出成型機を3機保有し、作業の自動化を進め、生産現場の24時間稼働を実現しています。取引先との良好な関係を維持し、3期連続増収と順調に事業規模を拡大してきました。しかし、燃料費高騰による運送費等の経費増加しつつあり、今後生産量増加に伴う中で損益管理の強化を行う必要性を感じ、コーディネーターに相談し経営改善を進めました。
どのような助言を受けましたか?
損益管理の強化を行うためには、管理会計を向上させる必要があると助言を頂きました。
・提案1「損益管理」エクセルを使って損益の見える化
・提案2機械の生産性チェック付加価値作業への重点化と作業標準化を狙う
・運賃3搬送費と修繕費の増加への予防的対策
事業規模が拡大傾向であり、それに伴い経費も増加しています。取引先との信頼関係を維持する上で、むやみに価格交渉するのではなく、先ずは現状把握をした上で、次の打ち手を検討する必要があります。そのため、管理会計を導入し、損益の見える化行うこととしました。
また、損益を数字で把握することにより、ムダな作業の削減や機械稼働率の向上で生産性向上を図りましょう、と収益性改善の提案もいただきました。
改善提案を受けて何をしましたか?
専門家に助言を受けながら、自社に合った損益管理ツールをExcelで作成し、生産・取引データを入力しはじめました。すると少しずつではありますが、損益の見える化ができてきており、経費削減等の対処すべき課題が明確になりました。
また、生産性向上に向けた取り組みについても、経路見直しや射出成型機の調整によりサイクルタイムの短縮などを行い、原価率の低減を目指しています。
支援を受けてどのように変わりましたか?
コーディネーター、中小企業診断士の専門家と一緒になり、管理ツールの作成を進めることで、極力入力作業の負担が少ない自社にあった管理ツールのご提案をいただきました。
以前は伝票ベースで売上高の管理を行っており、経営判断に必要な情報が不足していましたが、導入した管理ツールを導入することで、情報を網羅的に整理することができ、継続して情報分析・活用する重要性を認識しました。
行動計画
管理会計の導入
管理会計の導入・改善- エクセルにて作成した管理会計ツールを導入する。日々発生する費用を会計管理ツールへ入力することで、損益の見える化をおこなう。
生産性向上を通じた収益性改善
工場の現場改善- 設備メンテナンスによる機械停止時間の削減を図る。
- ムダな作業削減による人の手持ち時間、機械停止時間の削減を図る。