突然の事業承継!海鮮和食店・三代目社長の経営改革

海鮮和食 魚九 ‐うおく‐
業種
飲食サービス業
従業員規模
0~5名
経営者属性
三代目
支援テーマ
財務管理
支援内容
部門・店舗別の収支改善 プロモーション
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「魚九」は1947年に創業し、現在は魚を愛する三代目が海鮮和食処に衣替えし、全国から仕入れた新鮮な海鮮和食料理をお客様に届けています。
2代目の背中をみて育った3代目が親子で事業を営んでいましたが、父親の急逝により、突然事業を引き継ぐかたちとなりました。
その後、3代目夫婦と母の3人で事業を継続していた矢先に、コロナ禍が襲い掛かりました。
経営について何も知らず、頼る所がない状態の中、み・エールbizのチラシをみて、初めて経営の相談をすることになりました。
コーディネーターとの話し合いを通して、頭の中の整理やたくさんの気づきがありました。現在は、夫婦間で経営の話題について話す機会も増え、徐々にではありますが、経営改革の成果が見え始めています。

どのような相談をしましたか?

祖母が創業した料理店の長男として生まれ、3代目としていつかは事業承継するという覚悟はあり、日々料理人として事業に携わっていました。しかし、突然2代目が逝去し、急遽事業を引き継ぐかたちとなりました。
今まで、経営について学んだことがなく、夫婦二人で考えながら、手探りで事業を引き継ぎ始めました。そのタイミングで、お店の業態を老舗寿司屋から、3代目が得意とする海鮮和食に衣替えし、試行錯誤しながら、メニューを一から作り直しました。
日々奮闘する中、さらにコロナ禍が到来し、生活様式の変化から団体客の集客に大きな影響がでてきていました。
テイクアウトブームによるサンドイッチ部門「和風サンドHAZAMA」の助けや地域の方々の応援もあり、暖簾を守り続けることができましたが、更なる顧客獲得に向けた具体的な取り組みについて、助言が欲しいと思い相談させてもらいました。

どのような助言を受けましたか?

先ずはじめに、お店づくりにおいて、目に見えない大切な部分を見つめ直すことから始めました。
コーディネーターとの話し合いを通じ、お店のコンセプトやお客様像などを具体的にイメージし、今後必要とする取り組みとして、以下の助言を受けました。

提案1:販売状況や商品毎の収益状況を把握
提案2:机上POP、チラシ、インスタグラム等の販促ツールの効果的な運用
提案3:勉強会への参加

経験と勘で経営方針を考えるのではなく、データに基づき、お客さまに喜ばれている商品や認知されていない商品等を把握し、販売促進に繋げていく重要性について助言いただきました。
コーディネーターとの話し合いを通じて、私たちが当たり前だと思っていた「創業50年守り続ける伝統の味」「こだわりの素材」「料理技術」などが、お客さまにとって魅力的な部分であり、情報発信すべきアピールポイントということを認識しました。
また、効果的な集客方法や経営に関する知識を習得するために、商工会議所が提供するWEBセミナーをご紹介いただきました。

改善提案を受けて何をしましたか?

先ずは商品の販売状況を把握するために、データを集計し販売状況表を作成しました。データに基づき、お客さまに喜ばれている商品(売れている)、認知されてない商品を客観的に把握しました。
次に、商品の魅力をインスタグラムやメニューを通じて、お客さまにとって魅力的な情報を発信することにしました。例えば野菜嫌いのお子様もサラダ大好きになる手作りドレッシングや、厳選した鰹節と醤油など、こだわり続けている商品づくりの中での工夫や素材選びなどの情報を丁寧に発信していくことにしました。

支援を受けてどのように変わりましたか?

突然に経営を引き継ぐこととなり、今後どのように事業を継続していくのか、不安で一杯な状態でした。そのような中、コーディネーターや伴走支援者の方に親身に話を聞いてもらえて安心できました。
コーディネーターとの面談を通して、家族であっても言いづらいこと、疑問に思っていることについて、夫婦間で経営に関する話題を話し合う機会も増えました。
また、データ集計や分析を通じて、データに関する考え方が大きくかわりました。データに基づく経営を行うため、二人で協力しあい、苦手であったデータの集計や分析にも徐々に取り組み始めています。
家族であっても考え方の違いや得意・苦手分野もそれぞれ違っています。経営に関する知識も二人で学びながら、少しでも恩返し出来るように、地域の方々に喜んでいだける料理を提供していきたいと思います。
最後に、相談した当初はどういった内容を話し合うか不安でしたが、コーディネーターや伴走支援者の方との話し合いを通じて、たくさんの気づきがありました。今後、経営を続けていく上で、早期に軌道修正ができたと思います。相談をしようか迷っている方は、ぜひ、み・エールbizを利用してください。

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行動計画

データ分析による現状把握と販売促進への連携

部門・店舗別の収支改善
  • お客さまに喜ばれている商品、認知されていない商品等を把握するため、データに基づく販売分析を行い、販売促進と連携し売上アップを図る。

お客様目線での情報発信

プロモーション
  • お客様目線に立ち、魚九の魅力的な部分をインスタグラムや机上POPを活用し、情報発信を強化する。

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