クリーンエネルギーを広めたい、社長の志を継承する経営改善の取り組み

株式会社グランビル
業種
建設業
従業員規模
6~10名
経営者属性
創業者
支援テーマ
マーケティング
支援内容
人材育成(管理者・従業員) 営業手法の改善 プロモーション
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クリーンなエネルギーに携わる社会性のある仕事がしたい!そんな思いから、日本の豊かな森林エネルギーを活かし、環境保全の面でも優れている薪ストーブ事業に長年取り組んできました。近年は、壁掛け式ガスストーブの販売や、薪ストーブのあるぬくもりの空間をトータルでプロデュースするリフォーム事業にも力を入れています。 社長の強い志のもと成長を遂げてきた企業ですが、コロナ禍を機に経営改善に着手。より広く薪ストーブの魅力を伝えるべく、専門家からの提案や助言を参考にして、社長の持つ知識や技術を社内で共有すると共に、商品展示会、体験型イベント、SNSでの発信など積極的な販売や顧客開拓の施策を展開しています。

どのような相談をしましたか?

イギリス、カナダなどのストーブメーカーの輸入・販売を手がけるグランビルは、新型コロナウイルスの世界的な流行により、まず商品自体の輸入ができなくなりました。また外出制限により、お客様に実際に商品を見て触れていただく機会がほとんどなくなってしまい、経営状況は悪化しました。そんな苦しい時期を経て、コロナ禍も収束に向かう中、より積極的な情報発信や体験機会の提供が必要だと考えるようになりました。 今までは顕在化された需要に対するショールームを通じた接客販売が中心で、潜在需要を掘り起こす新たな施策を打てていませんでした。また、営業活動における社長への依存度が高い状況でした。そういった認識のもと、より広く薪ストーブの魅力を伝えていくことを目指して、必要な取り組みについて専門家に相談しました。

どのような助⾔を受けましたか?

専門家からは、以下の提案を受けました。 提案1:潜在需要を掘り起こすためのSNSなどでの情報発信や体験型イベントの開催など新たな顧客接点を創出すること 提案2:長谷川社長が持つ薪ストーブに関する知識や空間設計の技術、ノウハウについて、社員全員への共有を図ること 薪ストーブは決して日本でなじみのあるものではないため、顧客自ら購入を検討する顕在化された需要には限りがあります。一方で暖炉のある生活への憧れを持つ人は多く、そういった潜在需要を掘り起こしていくことが重要です。 そのための積極的な情報発信や、写真や映像だけでは伝わりきらない薪ストーブの魅力に実際に触れてもらう機会を創出していくこと。また、オンライン・リアル双方でさまざまな施策を展開していくには、社長の持つ知識や技術を社内で共有し、社員全員で情報発信や営業活動などの施策を動かしていける体制の構築が必要という助言を受けました。

改善提案を受けて何をしましたか?

インスタグラムやX(旧ツイッター)、YouTubeなどのSNSのアカウントを開設し、商品の魅力やイベントの様子などについて、写真や映像を交えながら積極的に発信しています。 また、全国的な発信力のある商品展示会に出展したり、暖炉のあるショールームなどでクッキング教室、カフェコンサート、子ども向けの工作教室などのイベントを開催するなどして、さまざまな形で実際に薪ストーブに触れられる機会をつくり出しています。特に、薪ストーブならではの火加減で実現できる本格的な料理教室は、魅力がわかりやすく伝わり、人気のコンテンツになっています。 社内の情報共有については、私がこれまで蓄積してきた知見を見える化し、商品説明会、研修会、勉強会などを定期的に開催することで、社員の知識や技術の習得を推進しています。

⽀援を受けてどのように変わりましたか?

社員の知識や技術の習得がどんどん進みました。私から教えるだけでなく、社員同士が相互補完しながら、主体的な情報発信や営業活動に取り組める体制の構築が進んでいます。最近では、商品単体を販売するのみに留まらず、薪ストーブのある空間全体をプロデュースする、古民家再生などのリフォーム事業が新たな柱になるように推し進めています。 また、情報発信や薪ストーブと出会う接点の構築によって、さまざまなきっかけでショールームを訪れる人が増え、そこで火の暖かさを実感し、魅力を知る流れができてきました。 薪ストーブは、暖も取れて、料理にも使える、そして灰は肥料にもなります。そういった循環型のサイクルを広めたいという長年の想いに変わりはありません。また、火を見て、脳に伝えて、情緒を安定させ、五感を満たしていく。そんな人間が火に感じる根源的な魅力を、時間をかけながら伝えていきたい。今回支援を受けたことで、そういった志をより具体的な形にしていくための、体系的な施策の展開へとつなげることができました。

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行動計画

社長の知識・ノウハウの社内共有

人材育成(管理者・従業員)
  • 社員向けの商品説明会を社長が定期的に行う。また、その様子をビデオ撮影することで、質疑応答や施工内容を含めて共有化を図る。

商品説明会やロールプレイングによる販売強化

営業手法の改善
  • 営業ロールプレイングを実施し販売力を強化すると共に、商品展示会に出展して新規販売を強化する。

体験型イベント実施し、顧客開拓を図る

プロモーション
  • ショールーム内でクッキング教室などのイベント開催し、火の暖かさを知ってもらい、新たな顧客を開拓する。
    このような特徴のあるコンテンツを準備して、SNSでの告知を行う。

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