「創鮮こしか」は2006年に三重県松阪市に開店した日本料理店です。店主の堀端昭一さんは和食の道に入って37年のベテラン料理人。「ここでしか食べられない料理」をモットーに、旬の食材にこだわった創作料理を提供しています。常連客で賑わっていた店内でしたが、2020年以降はコロナ禍の煽りを受けて客足が遠のきました。コロナの影響も落ち着きつつあった中、客足を回復させるにはどうしたら良いか思い悩んでいたところ、
経営改善コーディネーターと検討してみることにしました。
どのような相談をしましたか?
コロナで客足が伸び悩んでいましたので、まずはその回復が重要と考えていました。ただし、料理の質を下げることはしたくないとお伝えしたうえで、どうすればお客様に来ていただけるかを相談しました。
どのような助言を受けましたか?
美味しい料理を準備してお店を開けて待つだけではお客様に来て頂けない。コロナ禍で苦しくても、能動的に働きかけて新規顧客を開拓するという「意識改革」も必要と助言いただきました。
提案1:お店の存在を知ってもらい、興味をもってもらうための第一歩として、SEO対策を行い、Google検索で表示されるお店の情報を工夫すること。Googleマップにも最新情報を紹介して、近辺で飲食店を探している人にお店の存在を知ってもらうきっかけを作る。
提案2:InstagramなどのSNSを活用して、積極的にお店や料理の魅力を発信し続け、新規顧客を獲得すること。そのためには、ある程度の更新頻度を保つことが大切で、フォロワーになってもらうことをひとつの目標とする。
改善提案を受けて何をしましたか?
提案を受けて、これまでのやり方を踏襲しているだけでは駄目だということをあらためて痛感しました。これまでインターネットでの情報発信にはあまり力を入れていなかったのですが、私自らGoogleマップやホームページの情報を見直し、Instagramを開設してその日仕入れた新鮮な食材やお勧めの料理の写真、調理風景の動画などの投稿を開始しました。
基本的な操作方法のほか、どのような写真を撮るべきか、既存のFacebookアカウントと連携したり、コメントの書き方やハッシュタグ(#)の付け方などのアドバイスをいただきながら、根気よく情報発信を継続しました。繁忙期で更新ができない日も、一日一回は書き込みやの反応を確認することを日課にしました。
支援を受けてどのように変わりましたか?
Instagramを開始して早々に登録者数が700人以上になりました。Instagramを見て来店してくださるお客様や、遠方から足を運んでくださる方も増え、確実に新規顧客の獲得につながりました。コロナ禍で落ち込んでいましたが、仕事へのモチベーションも高くなり、売上以外の効果もあったと思います。
また、SNSを通してお客様との親密度が高まり、書き込みをいただいたり、テイクアウト品の注文をいただけるようになりました。一時的に採算が厳しくても、提供する料理には一切妥協せずに努力を続けてきたことで、再訪やクチコミで来店してくださるお客様も増えました。コロナ禍を乗り切った今も、「たくさんの方に美味しい料理を食べて幸せになっていただきたい」という思いで、SNSでの発信を継続していきたいと思っています。
行動計画
googleビジネスプロフィールの改善
新規顧客の獲得・販路拡大- Google検索にて上位に表示されるように、説明文の見直しを行う。
- 来店客が事前に調べた時の印象と実際に来店されたときの印象のミスマッチを無くすために、お店の特徴が伝わるメニューを掲載する。
Instagramによる情報発信の開始
プロモーション- 創作料理をPRするため、調理過程の動画や料理名を記載した写真を投稿する。
- 営業日は毎日投稿することで、お店のファンを増やす。